陽が沈み
人の住まいに灯りがともるころ
ほぉ やっと夜になったよ
たぁ 空のお星さまたち キラキラだね
るぅ わ~い♪
僕たちもピカピカしようしよう♪
おいしいお水のそばに
たくさんのホタル仲間がやってきた
ほぉ お星さま~
あと何日かしたら お空に飛んでいくからね~
たぁ そうだね
僕たちも お星さまになれるんだね
るぅ わぁ~い♪
みんな~みんな~
あといくつかの夜 ここで楽しもう楽しもう♪
夜道の向こうから
人が二人ゆっくりゆっくり歩いてきた
ほぉ あ、あのおじいちゃん
いつも優しいおじいちゃんだよね
たぁ 僕も知ってる
あの女の子は お孫ちゃんだね
るぅ わぁ~い♪
一緒に 遊ぼう遊ぼう
女の子の手が
虫籠を持っていた
ほぉ あの籠 僕知ってる
トンボさん言ってた
あの子のお家に 連れてってくれる籠なんだって
たぁ ここよりも
もっとおいしいお水があるのかな
るぅ わぁ~い♪
一緒に 行こう行こう
虫籠に入った ほぅたぁるぅ君たちは
寝床の蚊帳の中で
籠から放たれた
ほぉ あれ?
灯りが消えた 暗くなった
この子 暗くてこわくないかな
たぁ じゃあ この子が眠るまで
僕たちが明るくキラキラしてあげよう
るぅ わぁ~い♪
おじいちゃんのお家の 蚊帳の中
お孫ちゃんのうえで ピカピカキラキラ
まもなく 蚊帳の中の女の子は
ニコニコ顔のまま眠りについた
ほぉ さぁ そろそろ田んぼに帰ろうか
たぁ トンボさんが教えてくれたね
蚊帳の隙間から外に出るといいって
るぅ わぁ~い♪
僕たち お星さまになる前に
こんな楽しいことができたね
さぁ 帰ろう帰ろう
ほぉ たぁ るぅ君たちは
夜道をきらきらふわふわ飛びながら
おいしい水の田んぼのそばに
お星さまを見上げながら
帰って行きましたとさ
お~しまい